2015/02/09

Pépé Kallé / Trahison Hadas

Pépé Kallé / Trahison Hadas
これが運命の出会いと言うのでしょうか。

コンゴの伝説的スークース・バンド、Empire Bakubaを率いた大男(190cm、130kg 日馬富士かよ!)ペペ・カレの復刻CD!
とは言っても、ペペ・カレ=アンピル・バクバということなので、実質アンピル・バクバの良い所取り編集盤でしょう。
それにしてもひどいジャケ…。

復刻したレーベルはNgoyarto、老舗ですね。
詳しいことは知りませんが、聞いた話だと最近復活したとか。
詳しいことを知らないだけに、皆様には実際サイトのカタログを見ていただくことである程度の雰囲気を掴んでいただくことにして(手抜きすいません!上のロゴをクリック!)、この『Trahison Hadas』最高にかっこいいです!

アンピル・バクバのルンバ・コンゴレーズに沿った変則ロック的展開や、荒々しさの中に見出せる洗練されたギターが素晴らしくクールです。
そしてこの宙ぶらりんなトリップ感覚は、まるでぬるま湯に浸かっているかのようなツイン・ギターと、ゆるいグルーヴが見事に重なった賜物でしょう。

毎度お世話になってるエル・スール・レコーズのマスターは「ギターにオールマンの影響が…」と公言。
確かに聴き込むほど滲み出る味わい深いサザン・ロック風味、言われてみればオールマン・ブラザーズ・バンドの『Blue Sky』に似ている曲もある(わけ無い)…。
とはいえ、ペペ・カレはTPOK Jazzを率いるフランコが一番欲しがった男との噂もありますし、脂の乗り切った70年代後半、80年代以降は様々な影響を受けていてもおかしくは無いかと思います。

内容は、アンピル・バクバが70年代にSacodisレーベルから出したアルバム『Lassissi Presente Empire Bakuba(規格LS-47)』から2曲、1983年作『a Paris(規格K-4222)』から1曲、『Dadou』のオリジナル・ヴァージョンが1曲、詳細不明が1曲(ツメが甘い…)、ボーナストラックが2曲の全7曲となっています。
Empire Bakuba / Lassissi Presente Empire Bakuba

Dilu Dilumona et L'Empire Bakuba / a Paris

アルバムのタイトル曲『Trahison Hadas』がSacodisレーベルの曲ですので、冒頭に編集盤とは言いましたが、ほぼ『Lassissi Presente Empire Bakuba』の復刻と言ってよろしいでしょう。
とても充実しています。

今でこそキッチリと固められた主流のルンバ・コンゴレーズ、ルンバ・ロックなどがありますが、それだけに収まらないペペ・カレとアンピル・バクバの別視点ルンバ、スークース。
アルバム一枚でそれの大部分を堪能できるのは素晴らしい他ありません。
運命という言葉も、このアルバムに対しては決して安っぽくならない!

アフリカ音楽ファンならば必聴の一枚ではないでしょうか!
お聴き逃しなく!

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