2015/01/06

Christine & The Queens / Chaleur Humaine

HAPPY NEW YEAR!
新年あけましておめでとうございます!

2015年、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年も皆様が素敵な音楽に出会えることをお祈り申し上げます。

ということで、新年早々ディヴァインを見て「うわぁ…」と思った方もそうでもない方も、昨年はたくさん音楽を楽しみましたか?
一部の方々は年間ベストアルバムを作り終えて、また新しい音楽と出会える準備ができているのではないでしょうか。
僕も年間ベストアルバムを早めに作り終え、ディアンジェロとファンカデリックの新作を聴いたりしています。

ちなみに僕の2014年 年間ベストアルバムはこちら。
2014年 年間ベストアルバム 1位〜5位
2014年 年間ベストアルバム 6位〜10位
2014年 年間ベストアルバム 11位〜

Christine & The Queens / Chaleur Humaine
僕の2014年 年間ベストアルバムでは10位にランクインしました。

本名はエロイーズ・ルティシエ。
クイーンズとは名乗っていますが、基本お一人様です。
1988年にフランスのナントで生まれ、リヨンのエコール・ノルマル・シュペリウール(日本でいう東京大学?)で演劇を学んだ才女。

2011年にRemark RecordsからEPを発表した後、デビューアルバムが発表される2014年までの間フランスのフェスティヴァルで数々の賞を受賞したり、ストロマエの前座に抜擢されたりと、その才能は早くから注目されていました。

写真や映像を見ると、クリスティーヌは男装をしていたり、あまり女性らしい格好をしていません。
それは彼女がゲイ・カルチャーとある程度接近していることに関係しています。
クイーンズというステージ名は、彼女がロンドンのクラブでドラァグクイーンに囲まれて過ごしていたことからひらめき、ある雑誌のインタビューでは、ゲイ・カルチャーのイコンになることについて言及したりと、切っても切れないほど深い関わりを持っていることが分かります。
そのことを伝えたくて、新年のご挨拶にディヴァインをお見せしたわけです(ややこしい)。

音楽性はエレ・ポップですが、ヒップホップ的なストロマエとは違うアプローチであることが分かりますね。
幻想的でドリーミー、無機質かつ響きあるサウンドと、それに溶け合う彼女の美しい歌声には悲しさが含まれています。
ダンスはマイケル・ジャクソン+コンテンポラリー・ダンスといった感じでしょうか。
シンプルながらも、凝った作りになっていて素晴らしいです。

ライブも良さそうですね。

タイトルの『Chaleur Humaine』は、人のぬくもりという意味。
しかもそれは青春時代に置ける人のぬくもりのことで、彼女自身26歳という年齢になって見えた現実や今の己にある愛への渇望を満たすために、青春時代を追体験し再発見するという意思が歌詞に込められています。

自身のジャンルを「サッドコア」と公言したラナ・デル・レイと近いものを感じますが、悲しみの単位が違うせいかクリスティーヌのほうが割り方ポップに聴こえますね。

デビューアルバムでここまで洗練され、かつ表現できる新人というのもなかなかいませんし、フランスのポップスが再度面白くなってきた今、自信を持って注目できるアーティストの一人ということになります。

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